ブルーベリー・エンチラーダ

  • 2019.07.15 Monday
  • 16:39

JUGEMテーマ:手作りお菓子

 やまねこ翻訳クラブのメールマガジン「月刊児童文学翻訳」2019年7月号・お菓子の旅で、ブルーベリー・エンチラーダを紹介しました。ブルーベリーのフィリングをトルティーヤで包んだもので、『星を見あげたふたりの夏』(シンシア・ロード作/吉井知代子訳/あかね書房)に出てきます。

 フィリングはシンシア・ロードさんのレシピを参考にしましたが、そのままでは量が多すぎるような気がしたので、半分にしました。また、ブルーベリーの分量がパイントになっていたので、gに換算(Yahoo知恵袋で、ブルベリー農家の方が180ml入りのカップに130g入れているという回答していたのを参考にしました)。砂糖やスパイスの量は試作しながら調節しました。シナモンのほかに、ブルーベリーに合いそうなカルダモンやナツメグも加え、リリーのように、ひとくち食べて、「ちょっとスパイスもきいている」と感じられるような味にしたつもりです。

 ブルーベリーは生のものを使いたかったのですが、5〜6回試作するので、コストを考えて断念。冷凍のブルーベリーを使いました。

 トルティーヤは、最初、コーンフラワーと薄力粉を半々にして作ってみましたが、生地を伸ばすときに台やめん棒にくっついてうまく成形できず。おまけに、焼きすぎたのかうまく丸められませんでした。次に、コーンフラワーと強力粉を半々にしたもので試してみましたが、練るときに水を入れすぎたのか、生地がまとまらず。成形もうまくいかず。焼きあがったものはパリパリで、やはりうまく巻けませんでした(コーン・トルティーヤはくっつきやすくて、めん棒で伸ばすのは不向きのようで、トルティーヤを成形するための器具、トルティーヤプレスというものが売っていることを知り、買おうかどうか、本気で悩みました……)。

 メキシコで食べられているコーントルティーヤに使われているトウモロコシの粉はコーンフラワーと違って、グルテンが含まれているので、粘り気があり、くるくる巻けるみたいです。コーンフラワーを使うのはあきらめて、薄力粉と強力粉半々で作ったら、なんとかうまくいきました。

 フィリングは、シンシア・ロードさんのレシピでは「テーブル・スプーン1.5杯」となっていたのですが、やはり多すぎるような気がして、トルティーヤにのせるのは大さじ1にしてみたら、出来上がりが貧相に……。次に、大さじ1.5と大さじ2、両方で試してみて、大さじ2ではフィリングがトルティーヤからあふれてしまったので、大さじ1.5で落ち着きました。

 シンシア・ロードさんのレシピでは、市販のトルティーヤを使っています。日本でも輸入食材を扱っているお店や、大きなスーパーではトルティーヤを売っているので、比較的手に入りやすいのでは? 市販のトルティーヤを使う場合は、フィリングを包む前に少し温めたほうがいいみたいです。

 

 

 お好みでホイップクリームかシナモンシュガーを……と、シンシア・ロードさんは書かれていましたが、ホイップクリームは苦手なのでのせません。個人的には、ホイップクリームなしで、トルティーヤの食感とブルベリーの風味を味わってほしいと思います。

 

 

砂糖衣のかかったフルーツケーキ

  • 2019.05.19 Sunday
  • 13:32

 

 文芸翻訳ブッククラブに参加するときは、可能な限り、課題本に登場するお菓子を持っていこうと考えています。今回の課題本『カッコーの歌』(フランシス・ハーディング作/児玉敦子訳/東京創元社)には、物語の展開上の必然性もあって、お菓子がいろいろと出てきます。最初の部分だけでも、アーモンドケーキ、エンゼル・ケーキ(エンジェル・ケーキ)、砂糖衣のかかったフルーツケーキ、マフィン……。せっかくなので、複数作ることにしました。

 アーモンドケーキはこれというレシピを見つけられず(40年くらい前に刊行されたお菓子の本を参考に作ってみたのものの、期待したほどアーモンドの風味が出せず)、マフィンは面倒だなあなどと悩んだ末、作り慣れているエンジェルケーキ(マザネツを作ったばかりで、卵白が余っているし)と、砂糖衣のかかったフルーツケーキを作りました。

 作り慣れているフルーツケーキに一手間加えて、砂糖衣(アイシング)をかけただけで、ちょっとよそいき風のお菓子が出来上がるのですね。丸ごと持っていくのなら、この上にスミレの花の砂糖漬けか何かをのせるといいかもしれませんが、今回は切って、ひとり分ずつ袋に入れて持っていくので、アイシングをかけて終わり。アイシングは、『パウンドケーキバイブル』(福田淳子著/河出書房新社)のガトー・ウィークエンドを参考にしました。お菓子作りは、レシピに書かれている材料や分量、手順を守ればたいていうまくいきます。手をかければ、それなりに出来上がります。

 

 


チョコレート

  • 2019.02.12 Tuesday
  • 21:24

JUGEMテーマ:手作りお菓子

 

 バレンタインデーも年月とともに変わっていくようです。

 最初に勤めていた職場では、お得意先に義理チョコを配っていました。その後、勤めた職場で、お世話になった方にお礼の気持ちを込めてチョコレートを贈ったりもしました。食べてなくなるものは、後腐れなくていいなあと思います。

 次女が中学・高校のころは、手作りのチョコレート菓子を作って、友人のあいだで交換したりしていたようですが、大学生になったのでピタリと止みました。

 

 というわけで、台所があいたので、今年はやまねこ翻訳クラブのメールマガジン、月刊児童文学翻訳 2002年2月号の「お菓子の旅」のレシピを参考に、生まれて初めて生チョコを作ってみました。材料はチョコレート、バター、生クリーム、はちみつ……太るもの、ニキビの元になるものしか使っていないような(笑)。冷やして固めたあと、ココアパウダーをまぶせば何とかごまかせるので、気軽に挑戦できます。

 今回は製菓用チョコレートではなく、普通の板チョコ(ロッテのガーナのブラック)を使いました(ガーナのブラック、好きなんです)。ホワイトチョコを使って、仕上げに粉砂糖をまぶしてもいいし、抹茶チョコを使って、仕上げに抹茶パウダーをまぶしてもいいかも。

 

「お菓子の旅」の記事に引用されていた "The Valentine Bears"。バレンタインデーの時期は冬眠中のクマの夫婦が、初めて起きてバレンタインデーを迎える話だそうです。

 

ブラウニー

  • 2019.01.27 Sunday
  • 11:57

JUGEMテーマ:手作りお菓子

ジュリアが糸をつむいだ日』(リンダ・スー・パーク作/ないとうふみこ訳/徳間書店)で、主人公ジュリアとその親友パトリックが、カイコのえさの桑の葉をもらいに通っているディクソンさんの家で、ディクソンさんの手作りブラウニーとレモネードをごちそうになる場面があります。読んでいてブラウニーが作りたくなって、そういえば、「お菓子の旅」でブラウニーを取り上げられていなかったけ?と確認したら、「月刊児童文学翻訳 2009年3月号」に載っていました。ついこのあいだだったように思ったのに、10年も前だったことに驚愕……。

 

 ブラウニーが出てくるのは、『めぐるめぐる月』(シャロン・クリーチ著/もきかずこ訳/偕成社)。読むのに夢中になって電車を降りそこなってしまった、思い出の本です。1995年ニューベリー賞を受賞した原書(Walk Two Moons)は今なお読み継がれているようですが、邦訳は残念ながら絶版。ちなみにこれまでの人生で本を読んでいて電車を降りそこなってしまったことは2回しかありません(栄えある?もう1冊はペール・ヴァールー&マイ・シューヴァルの『唾棄すべき男』)。

 材料も道具も全部家にあったので、ささっと作りました。

 

 

 

 

 レシピではミルクチョコレートを使っていますが、家にはビターチョコレートしかなかったので、ビターを使いました。チョコレートとバターは原始的に湯煎で溶かしました。くるみは170度のオーブンで15分ローストすると風味がよくなります。

 

 比較的簡単にできるので、普段お菓子作りをしていないけれど、バレンタインデーに手作りのお菓子を作って友だちに配りたいと思っている人におすすめです。

 今度作るときには、くるみを表面にまんべんなく散らすよう、心がけたい……。

 

 





チョコレート・マッド・ケーキ

  • 2018.10.18 Thursday
  • 21:12

そして、ぼくの旅はつづく』(サイモン・フレンチ作/野の水生訳/福音館書店)は原書("Where in the World")で読んで大好きになった作品。数年後に邦訳が出たとき、ちょうど午前十時の映画祭でフェリーニの『甘い生活』をやっていて、ニコが出ていたので、なんとなく縁を感じました(主人公のアリが名前をもらった男の子のお母さんがニコ。ニコの息子の本名はクリスチャン・アーロンで、アリは愛称のようです)。

 ドイツで生まれ育ったアリがお母さんとふたりで旅をする過去の物語と、お母さんの再婚でオーストラリアに移り住んでからの生活を描く今の物語が交互に語られます。オーストラリアでの現在の生活では家族でカフェを経営していて、原書で読んだとき、カフェで出しているらしい chocolate mud cake と orange and poppyseed cake が気になりました(邦訳ではそれぞれ〈チョコレートのこってりケーキ〉〈オレンジとケシの実のケーキ〉となっています)。とはいえ、特に画像検索をすることもなく数年が過ぎたある日、たまたま手にしたオーストラリアの料理雑誌をめくっていたら、chocolate mud cake のレシピが写真入りで載っていました。たしかに、つやつやしたチョコレートが泥みたい! 「お菓子の旅」で取り上げようと決めました。

 

 ヨーロッパ人が作るケーキに比べて、材料も手順も大雑把な感じ。オーストラリア人のパティシエ(?)が作る動画も見ましたが、全部ドバッとボウルに入れて、電動ミキサーでガーっと混ぜて……でほんとうにいいの?とこっちが不安になります。

 オーストラリア人のレシピではどれも直径22cmの丸型を使っていましたが、でかすぎるので、直径15cmにして、分量を調節しました。元のレシピでは卵を3個使っていたのを1個にして、ほかの材料をそれぞれ元の3分の1にします。

 

 

 焼き上がったケーキの粗熱が取れたら、チョコレートのガナッシュをまわしかけます。つやつやしたチョコレートが泥のように見えるかな?

 

 

 

 冷蔵庫で冷やすとつやがなくなって、見た目だけはザッハトルテみたいになりました。

 ケーキを切るのが得意な次女に切ってもらいました。中もしっかりチョコレート味。

 

 

 フォークを横に突き刺せば、プラハのカフェ・ルーブルのザッハトルテ風になります(笑)。

 大雑把な作り方のわりに意外にも美味しいです。生地にインスタントコーヒーを入れていますが、隠し味程度なのでコーヒーの味はしません。チョコレートが苦手だった夫がなぜか気に入ってばくばく食べています。8等分に切ったケーキがあっという間になくなってしまい、これなら元の分量で作ってもよかったかなあ。

 次に作るときはガナッシュをかける前に表面にあんずジャムを塗って、ザッハトルテ風にしてみよう。

 

 月刊児童文学翻訳2018年10月号の「お菓子の旅」はこちら